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TEL. 027-231-2090
FAX. 027-235-5422
〒371-0034 群馬県前橋市昭和町1-2-7

広瀬桃木両用水の歴史

 広桃用水の創設は、応永から天文の昔と言われています。当時の利根川は、赤城山の裾野と前橋台地の間を乱流していましたが、応永年間(1394~1427)と、天文8年(1539)、同12年(1543)に大氾濫を起こしました。
 この天文年間の2度の氾濫で完全に現在の市街地西部を流下するようになったと言われています。
 この流路変遷によって出現した氾濫原を耕地とするため、勢多郡北橘村大字真壁(現渋川市北橘町)に桃木堰、同所下流の南橘村大字関根(現前橋市関根町)に広瀬堰を設け取水したのが始まりです。
 この両堰は、当時領主が主に管理していましたが、慶長6年(1601)酒井河内守重忠が厩橋城主となってからは、その城主が管理し、維持管理は領民の夫役により松平大和守の時代まで続きました。
 その後明治4年の廃藩置県の際、事業は勢多郡、佐位郡、那波郡の関係町村に引き継がれ、明治15年本改良区の前身である広瀬桃木両堰水利土功会が設立され、普通水利組合を経て、昭和27年に広瀬桃木両用水土地改良区に組織変更しました。
 やがてこのように広瀬、桃木両川とも永い歴史の中で築き守られてきた用水路であるため、かんがい用水だけでなく生活用水、発電、製糸等の工業用水と、幅広く利用され、地域農業の外に経済や文化に重要な役割を果たしてきました。
 こうして、堰の維持管理には長年にわたって多大な労力と経費が費やされてきましたが、昭和42年に建設された東京電力佐久発電所放水路より直接取水する画期的な方法により、安定した確実な取水が可能となり現在に至っています。

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広瀬桃木両用水土地改良区

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